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次亜塩素酸水の作り方の違いによる各々の特徴について
今回は次亜塩素酸水を生成する2つの方式(電解方式と中和方式)にはそれぞれどのような特徴があるかについて述べてみようと思います。
前回でも記した通り、有効成分である次亜塩素酸(HOCl)が最大限、その水溶液の中に存在するにはPH値が最も影響するわけです。
電解方式でも中和方式でもそういった意味ではPH値が弱酸性(PH5.0~6.5)領域であれば、その効果に大きな違いはありません。
では大きな違いはどこにあるのでしょうか?
それはズバリ・・・・・「濃度」と「効果の持続性(持続時間)」です。
濃度の違い
電解方式の場合一般的に低濃度(約30~50ppm)で生成されるのに対して
中和方式は約400~500ppmの高濃度での生成が可能です。
持続性の違い
電解方式で生成された次亜塩素酸水は失活(効果を失う)のスピードが極端に速く、保存にはあまり適さないタイプです。
それに比べて中和方式で生成された次亜塩素酸水は、電解方式よりも失活のスピードが遅く、(500倍の差)保存するには適していますので、もしストックするなら中和方式で生成された次亜塩素酸水を選択したほうが良いでしょう。
ただし電解方式の場合、大量の生成が短時間で可能なため、生成水を即その場で使用する場合は非常に有効な方式と言えますが、電解槽が高価で定期的な交換を必要とするため大規模な食品工場や水産加工場などで使用されているようです。
最近では中和方式での生成機を導入しているところも多くなってきましたが、この機械は次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸、水を希釈混合して生成するため、取り扱いに注意を要します。(先日、この取り扱いにミスが生じたため起きてしまった事故は記憶に新しいところです)
また、この中和方式生成機は非常に高価な機械のため、導入障壁がとても高いのが特徴です。
取り扱いが簡単で安全な炭酸ガス方式で、安価な機械の出現が待ち望まれるところです。
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